神戸六甲ろうけつ染め作家の松本みのぶです。
もともと人物を描きたかった私は、ろうけつ染めで女性の姿を表現したいとずっと思っていました。
油絵や水彩画とはまた違った、ろうけつ染めらしい表現が出来たらたらいいなぁと考えていたのですが、
鏡や水面に映った像は、表現次第でろうけつならではの味わいが出せるのではないかと思い、挑戦してみることにしました。
モデルの女性に鏡の前に立ってもらったり、

座ってもらったり、いろいろな作品を作りました。

合わせ鏡みたいな表現も面白いかなと、大きな屏風にしたものがこれです。

今度は鏡を下に敷いて、下に姿が映っている作品を作りました。
ヒヤシンスの球根をからめてみました。

今、ヒヤシンスの水栽培って流行ってないんですね(^^;
住吉~三宮じゅうのお花屋さんを探しまくってやっと手に入れたヒヤシンスの球根でした。
スケッチしたいんだけれど、まいにちほんのちょっとずつ根が伸び、芽が出て花が咲いて・・・
それを待つのがすごくもどかしかったのを覚えています(^^)
次に、「鏡に映った像だけを描いてみる」ということを試みてみました。
小さい作品ですが、

リンゴは実像と鏡に映った像を両方。
人は、映った姿だけ。という作品。
今度は鏡に映った姿だけで、少し大きめの作品を作りました。

このような経緯があって、行き着いた先が「万華鏡」です。
最初は、東急ハンズで「万華鏡作成キッド」を買ってきて、「万華鏡のしくみ」について勉強(?)し、
小さなサンプル作品を作ってみました。

人物のボディのシルエットと組み合わせて、万華鏡の形にした作品です。
青紫の部分、よく見ないとわからないかもしれませんが、女性のボディのシルエットになっています。
ハート型に見えているのは、実はおシリのつもり(笑)
写真ではわかりにくいのですが、絞り染めにしたあと、万華鏡のデザインを加えています。


もう少し鮮やかな感じの、同じデザインの作品です。(作品の一部)

モデルさんに、鏡の前に立ってもらったり座ってもらったり、合わせ鏡にしてみたり、鏡を敷いてのぞき込んでもらったり・・・ 最終的に万華鏡まで行き着いて、このシリーズはいったん終了しました。 鏡って、不思議な魅力がありますよね。 いろんなパターンを作っているうちに、どんどん惹きこまれていきました。 本当に面白いモチーフなので、また取り組みたいと思っています。
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