神戸六甲ろうけつ染め作家の松本みのぶです。
知り合いのお琴の先生から、ハクモクレンの花の図案の風呂敷をご注文いただきました。
――70㎝×70㎝ぐらいの絹のお風呂敷。
ーーしっかりした使いやすい生地で、
――白いハクモクレンのお花に…地色は水色がいいなぁ…。
ということで、まずは生地探しから。
白地で風呂敷に縫いあがっている製品は高いし、縫い目のところがどうしてもムラになるのが気になるので、
染めてから、布のフチを友人に縫ってもらうことに。
ちょうどイイ感じの生地を、いつもお世話になっている専門店で勧めていただき、購入。
いざ、染めん!と意気込む前に、
まずは、ハクモクレンの図案づくりが待っていた(笑)
図案づくりにはいつも泣かされます。
使う布だと、柄がうまく出るようにとか
でも、広げてみた時にもイイ感じで見えないとなぁとか
そもそも季節的にスケッチが無理なので、
大量の画像を検索して(でも今は資料がいっぱいあってありがたい)
あーでもないこーでもないとスケッチから図案を起こしていきまして。
こんな感じに。
ここまで出来たらあとは楽しい染めの作業~!
風呂敷よりも少し大きめの木枠に、フチ布を付けた布を張ります。
絹は繊細で、後でごしごし洗ったり出来ないので、表ではなく裏から8B鉛筆で図案をトレースしています。
花びらに薄いグレーで影をつけながら、順番に染めていきます。
かなり花の形がはっきりしてきました。
数えてないので何回なのかわからないですが、染料を刷毛で塗っては乾かして、ロウを塗るという作業を繰り返しています。
白の花の部分にロウを置き終わったら、
水色で全体をムラにならないように染めていきます。
乾かないうちに少し濃い青でアクセントのラインをぼかしながら入れました。
乾いたら、枝の部分を残してロウを置きます。
そして、ロウを置いてない枝の部分にグレーで染料を刷り込んでいきます。
出来上がりました!
ロウを落とし、蒸しをかけてもらって、完成です。
ご注文くださった方にお渡ししたら、喜んでいただけたので、ホッとしました。
ーーー「ここ一番」で使います。
って言ってくださって嬉しかった~(^^)
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