神戸六甲ろうけつ染め作家の松本みのぶです。
先日、ご注文いただいたクラッチバッグが仕上がり、お届けしたのですが、
そのクラッチバッグを持って、さくらみに来てくださいました。
とっても気に入ってくださっていて、嬉しいです♡
どんなふうに染めていくかと言いますと、
まず、模造紙などの別紙に描いた図案を布にトレースします。
これは麻の布なので、最後の水洗の時にしっかり洗えるので、表面に8Bの鉛筆で濃くトレースできます。
(シルクなどは、鉛筆の跡が消えないので、裏面にトレースします。)
花芯のあたりをグレーでぼかしてから、一番白い花びらにロウを置いていきます。
この時、面が重ならない花びらを選んで、ロウを置きます。
それを繰り返し、白い花びら部分のロウを置いていきます。
花びら部分にロウを置けたら、花芯の黄色い部分、花粉の赤、グレーの葉っぱの部分に色を入れていきます。
右側は、葉っぱが濃い黒になるので、まずバックの色となるオレンジを染めます。
まず、水刷毛(染料をつけずに水だけをつけて刷毛で刷きます)をした後に、それぞれの部分に刷毛で色を刷り込みます。
オレンジ部分は、全面オレンジなので水刷毛をする必要はありません。乾いた状態から直接オレンジ色の染料を履いていきます。
染料が乾いたら、グレーの葉っぱの部分、花芯・花粉の部分、それに左面のオレンジの部分にロウを置きます。
左側の濃紺、右側の濃い黒の葉っぱを染料を溶き、刷毛で刷いていきます。
これでロウを置く作業は終わりです。
これは、レマゾール染料で染めたので、ロウを落とした後、強アルカリのフィキサーを塗って30分おき、水洗→熱湯洗い→ソーピングと染料を定着させる作業をします。
乾かしてアイロンをかけたものがこちら。
ロウを塗った状態と、完成した色が違うのがお分かりいただけるかと。
ずいぶん明るくなります。
私は、裁縫が全くといってダメなので(>_<)
京都の御池新町にある『風蝶庵』さんでいつもお世話になっております。
綺麗に仕立てていただいたのがこちらです。
広げると、
折って内側になる部分がこちら。
裏地とかファスナーは「ノムラテーラー」で揃えました(^^)
私も同じ色目で同じ図案のクラッチバッグ作ったんですよ。
A4サイズの書類が入るような大きさで作ったんですけど、ガサツな私はいっぱい詰め込んでしまいがちです(^^;
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