神戸六甲ろうけつ染め作家の松本みのぶです。
先日、「地紋おこし」の技法について、このブログで説明させていただきました。
http://minobu-m.com/2017/06/16/jimonokoshi/
生徒さんも興味を持たれ、挑戦されました。
シルクのチューリップの地紋のスカーフを、まず黄色で全体をむらなく染めます。
しっかり乾いたら、黄色で残したいところにロウを置いていきます。
最終的に黄色になる予定のところに、全部ロウを置き終わったら、
次に、オレンジ色の染料を刷毛で刷いていきます。
また乾いたら、オレンジ色で残したいところにロウを置きます。
もともとの地紋通りにロウを置けるので、とても簡単。
今度は、緑色の葉っぱの部分に染料を刷毛で刷きます。
作業はさくさくはかどっております!
花びらの濃い色の部分にも、刷毛で色を加えます。
どうやら、赤いチューリップになる模様です。
乾いたら、花びらの濃淡をつけるため、濃くしたいところ以外の部分にロウを置き、
それ以外のところ(=濃くしたいと思ってロウをまだ置いていないところ)に赤の染料を重ねていきます。
花びらに濃淡があると、より立体的に見えますね。
完成です!!
ロウを落とし、蒸しをかけるとこんな綺麗な色合いに。
首回りがとても明るく見える、使いやすいスカーフに仕上がりました。
右側は、同じく「地紋おこし」でほかの生徒さんが染められた作品です(^^)
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