神戸六甲ろうけつ染め作家の松本みのぶです。
友人が、元町に女性専用の鍼灸院をオープンしたので、
その時、鍼灸院のお玄関に置くウエルカムボードを注文してくれました。
鍼灸院の名前は「はないろ鍼灸院」。とってもキュートなネーミングですよね。
「はないろ」って、現代人の私たちは、ピンク系の色をイメージしてしまいがちですが、
実は、日本の代表的な伝統色。結構強い目の青色なんです。
「はないろ」の色名は、もともと鴨頭草(つきくさ=露草の古名)の花の青い汁で摺り初めしたことに由来するようです。
江戸時代、花色は裏地の色としても一般的で、古典落語の演目にも『花色木綿』(『出来心』というタイトルで紹介されることもあります!)というお噺があるほどです。
確か、「・・・裏は花色木綿です」というサゲだったかと(笑)
青色が好きな彼女は、「はないろ」という名の可愛らしさが気に入ったのと、「それぐらいカジュアルな感じで、皆さんに親しんでもらいたい」という思いで、鍼灸院の名前をつけたそうです。
出来るだけ、背景の青を伝統色「はないろ」に近づけ、文字はターコイス系の薄いブルーと薄いピンクでニュアンスを加えてみました。
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